時計愛好家の羨望を集めるF.P.ジュルヌの手巻き時計

ヴィンテージから現行モデルまで幅広い時計を取り揃えるリベロが注目する新旧のレアモデルを紹介する連載コラム。第8回は、F.P.ジュルヌの「クロノメーター・スヴラン」を紹介する。
孤高の独立時計師フランソワ-ポール・ジュルヌ
このところ、世界各地で盛り上がりを見せているマイクロブランドは、腕時計の新たなトレンドのとして熱い視線が注がれている。
特にオークション界隈を賑わしているフィリップ・デュフォー、フランソワ-ポール・ジュルヌらの名だたる独立時計師が手掛けた作品の人気はかつていない高まりを見せている。ここでは、フランソワ-ポール・ジュルヌが手掛ける自身のブランド、F.P.ジュルヌについて解説する。
独立時計師アカデミー(AHCI)に所属するメンバーの中でもフランソワ-ポール・ジュルヌの人気・知名度はずば抜けて高い。その理由は数々の実績もさることながら、プロダクトの完成度にあり、これまで手掛けた作品はいずれも高い評価を得ている。
革新的かつ均整の取れたデザインは、時代が変わっても色褪せないどころか、ますます輝きを増していると言えるだろう。
F.P.ジュルヌの魅力が凝縮された手巻きモデル
フランソワ-ポール・ジュルヌの腕時計の製作は、1991年に代表作のひとつである「トゥールビヨン・スヴラン」のプロタイプから始まった。それから数年の歳月を得て、1999年にワールドプレミアにて完成されたプロダクトが披露された。その後、スヴラン・コレクションは独自の発展を遂げ、F.P.ジュルヌの中核を担う重要なコレクションとして展開されている。
2004年に発表された「クロノメーター・スヴラン」は、フランソワ-ポール・ジュルヌが時計製作を始めた頃に思い描いていた「将来的にゴールドを用いた時計を作りたい」という構想を具現化したコレクションである。
こちらの個体は、2007年に製造されたプラチナケースのモデル。現行コレクションの40mm径よりも一回りコンパクトな38mm径のサイズ感が魅力である。
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F.P.ジュルヌ
クロノメーター・スヴラン
2007年製造
プラチナケース
38mm径
手巻き(Cal.1304) 商品の詳細はこちら≫
最大の特徴は、18K4Nゴールド製の手巻き式ムーブメントCal.1304にあり、駆動輪列を文字盤側に置くことで2番車だけをムーブメントに側に見せることで、テンプが独立していることを強調させている。2つの香箱を配置したツインバレル構造で約56時間のパワーリザーブを備えており、実用面も長けている。
- 唯一無二の存在感を放つ18K4Nゴールド製のムーブメント。
- ため息が出るほど美しいムーブメントの仕上げ。
スターリングシルバーで製作された文字盤は熟練された職人の手仕事によるきめ細やかな装飾が施されており、F.P.ジュルヌが手掛けるクロノメーターの特徴であるブルースチール製の時・分・秒と、パワーリザーブ表示用の針も特徴に挙がる。ブランドの代名詞のひとつであるオフセンターのレイアウトは高い視認性を確保している。
言うまでもないことだが、製造本数が極端に少ないF.P.ジュルヌの製品は購入できるチャンスが限られている。気になる方はぜひ店頭で実機を手に取ってみてほしい。
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