人気上昇中のオメガ「スピードマスター」“スヌーピー アワード” コレクションとは?

ヴィンテージから現行モデルまで幅広い時計を取り揃えるリベロが注目する新旧のレアモデルを紹介する連載コラム。第7回は、オメガの「スピードマスター」から“スヌーピー アワード” コレクションの3モデルを紹介する。

オメガとNASAの特別な関係を物語るコレクション

2022年はオメガのフラッグモデル「スピードマスター」にとって、誕生から65周年を迎えた節目の年だった。様々な話題作が発表された中でもスウォッチとのコラボレーションによる「ムーンスウォッチ」は世界で熱狂的なブームを巻き起こし、これが追い風となって、「スピードマスター」の人気や知名度は以前よりも明らかに高まっている。

セカンダリーマーケットでは、手巻き時代のヴィンテージモデルが枯渇する状況が続いているが、ほかにも注目すべきタイムピースがいくつも見つかる。特にこの数年で人気上昇の傾向にあるのが、アポロ13号をはじめとするオメガの宇宙探査への貢献を称えて1970年にNASAの宇宙飛行士からオメガに贈られた「シルバー スヌーピー アワード」賞を記念したコレクションだ。2003年、2015年、2020年に登場した3作を時系列順に追って紹介しよう。

 

“スヌーピー アワード” コレクションの歴代モデルを一挙紹介!

2003年の第1弾となった「スピードマスター プロフェッショナル・スヌーピー アワード」は、アポロ13号の活動時間である142時間54分41秒にちなんで5441本限定で発売された。

9時位置のスモールセコンドとケースバックに宇宙服を着たスヌーピーが描かれており、スヌーピーのイラストの頭上には、アメリカ第26代大統領セオドア・ルーズベルトの名言である「Eyes on the stars(星を見てごらん)」というメッセージが添えられている。

オメガの手巻きムーブメントCal.1861やプラスチック風防といった往年の「スピードマスター」を彷彿させるパーツもファンの心を掴んでやまない。

 

  • オメガ
    スピードマスター プロフェッショナル スヌーピー アワード
    Ref. 3578.51(2004年製造)
    42mm径
    自動巻き(Cal.1861) 商品の詳細はこちら≫

  • このモデルからスヌーピーが描かれる特別なケースバックの採用がスタートした。

 

 

続いて、第2弾の2015年に世界1970本限定で発売された「スピードマスター アポロ13号 45周年記念 スヌーピー アワード」は、スヌーピーが登場する漫画『ピーナッツ』が新聞連載から始まったことにちなんで時計全体をホワイト&ブラックで統一したスタイリングが特徴的だ。

ダイヤル上には、9時位置にスモールセコンドのスヌーピーのイラスト、0~14秒のインデックスに漫画のコマ割りと「What could you do in 14 seconds?(あなたは14秒で何ができたか?)」というメッセージを記した。ここでの14秒とは、アポロ13号の飛行士たちが大気圏再突入の前に、船内で「スピードマスター」を用いてエンジン噴射を測定した時間を意味する。中央には、1995年に公開された映画「アポロ13」で、名優エド・ハリスが演じるアポロ13号の主席管制官ジーン・クランツが口にした「Failure is not an option.(失敗は許されない)」というセリフのプリントが施されている。

そして、ケースバックには、宇宙遊泳を楽しむスヌーピーの姿が、エナメルとシルバーで描かれている。これは当時オメガに贈られた「シルバー スヌーピー アワード」のメダルと同一のデザインが採用されている。

ちなみにこちらの個体は貴重なデッドストックであることも付け加えておこう。

 

  • オメガ
    スピードマスター アポロ13号 45周年記念 スヌーピー アワード
    Ref. 311.32.42.30.04.003(2015年製造)
    42mm径
    自動巻き(Cal.1816) 商品の詳細はこちら≫

  • スヌーピーのシルバーメダリオンやブルーエナメルの背景など、ケースバック仕様は前作以上に限定モデルらしさが増している。

 

 

第3弾は、2020年に発表された「スピードマスター “シルバー スヌーピー アワード” 50周年記念」。その名の通り、「シルバー スヌーピー アワード」の受賞から50周年を記念して製作されたもので、最新のウォッチメイキングによって、前作よりもスペックなどの仕様は遥かにグレードアップしている。

独特の質感があるシルバー製のダイヤルの9時位置には、これまでのモデルと同様、9時位置のスモールセコンドにシルバーメダリオンでスヌーピーが描かれている。

ケースバックには、面白い仕掛けがある。スモールセコンドと連動して1分で1回転する地球のディスク、クロノグラフ秒針と起動するとスヌーピーが乗りこんだ司令機械船CSMがそれぞれ動き出す。

心臓部には、コーアクシャル脱進機を採用したコーアクシャル マスター クロノメーター Cal.3861を搭載。このムーブメントは優れた精度と耐磁性を備えており、スイス連邦計量・認定局(METAS)が認定するマスター クロノメーターの称号も得ている。

ちなみにこちらは限定モデルではないが、少量生産であることや需要と供給のバランスから入手困難な状況が続いている。

 

  • オメガ
    スピードマスター “シルバー スヌーピー アワード” 50周年記念
    Ref. 310.32.42.50.02.001(2020年製造)
    42mm径
    自動巻き(Cal.3861) 商品の詳細はこちら≫

  • 特許取得のナイアード・ロックシステムを採用したケースバックには、サファイアクリスタルガラスにマイクロ構造の金属を使用した月の裏側が描かれている。

 

 

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