オーデマ ピゲ 「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」の旧モデルを狙え!

ヴィンテージから現行モデルまで幅広い時計を取り揃えるリベロが注目する新旧のレアモデルを紹介する連載コラム。第17回は、オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」を紹介する。
複雑機構の名手としてのオーデマ ピゲ
オーデマ ピゲの創業は1875年、“複雑時計のゆりかご”と呼ばれるスイス・ジュウ渓谷のル・ブラッシュで産声を上げた。ジュネーブの山脈にいだかれた土地は、時計製造に関するインスピレーションを抱くにも適した環境であった。
その歴史を振り返ると、量産体制のブランドへと方向転換を図ったのは20世紀であり、それまではユニークピースだけを製造していた。多くのスイス時計ブランドがそうだったように、1970年代中頃にスイスを襲った“クオーツショック”は業界に壊滅的な打撃を与えた。オーデマ ピゲも例外ではなかった。
それから1980年代中盤に入ると、スイス時計業界は、機械式時計復活宣言を掲げ、各々が思う表現で機械式時計の魅力を伝えようと懸命に努力した。そこから花開いたのが、腕時計式の複雑機構搭載モデルであり、もしこの出来事がなければ、現在の複雑機構搭載モデルの市場は存在しなかったのかもしれない。この運動が、ある程度まで形になるには、1990年代に入ってからになる。一方、オーデマ ピゲは1986年に世界で最も小さなトゥールビヨンウォッチを発表したことで、競合他社を圧倒的にリードしていた。
類まれなデザインを持つパーペチュアルカレンダー
このエピソードからも分かるように、今日のオーデマ ピゲにおけるトゥールビヨンの発展は目覚ましい活躍を見せているが、それに負けず劣らずパーペチュアルカレンダーの人気ぶりも凄まじい。その好例が、「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」だろう。ラグジュアリースポーツウォッチを象徴する代表作「ロイヤル オーク」のダイヤルデザインにマッチしていることも成功の要因だろう。その発展形にあるのが、「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー オープンワーク」や「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー ウルトラ シン」などのモデルであり、世界中のコレクターが血眼になって購入のチャンスを虎視眈々と狙ってる。
現行コレクション以外にも廃盤モデルまで揃うセカンダリーマーケットにはより幅広い選択がある。こちらのRef.26574ST.OO.1220ST.01もそのひとつだろう。このモデルの魅力を一言で語るなら、シックなデザインに尽きる。
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オーデマ ピゲ
パーペチュアルカレンダー
Ref.26574ST.OO.1220ST.01
ステンレススチールケース
41mm径
自動巻き 商品の詳細はこちら≫
一般的な話になるが、パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)はカレンダー機構の最上位にあり、4年に1度の閏年まで計算をし、時計が止まらない限り一切の日付の調整が不要となる。その一方、基本的には、専用の工具による調整が簡単ではないことや複雑で読み取りにくいレイアウトにならざるを得ない場合がある。
- カレンダーの調整はケース側面のプッシュボタンを専用の工具で押しながら行う。
これに対して、オーデマ ピゲの「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」は非常に読み取りやすいダイヤルデザインに仕上げている。しかもRef.26574ST.OO.1220ST.01の場合、初代ロイヤル オークのコンセプトを踏襲する普段使いに適したステンレススチールケースに加え、ホワイトダイヤルであるため、これ見よがしにならない落ち着いた雰囲気がある。難点を挙げるとするなら入手が思い通りにならないことだろうか。
- パーペチュアルカレンダーの要素以外は、「ロイヤル オーク」の魅力をほぼそのまま踏襲している。
- ケースバックを除くと、お馴染みの「AP」のブランドロゴを象ったゴールド製のローターが確認できる。
さりげなく腕元にコンプリケーションを取り入れたい。そんなニーズにピッタリ合う「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」の旧モデルをこの機会にチェックしてみては。
商品の詳細はこちら≫

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