カルティエ タンク100年の歴史を彩る「タンク サントレ」

ヴィンテージから現行モデルまで幅広い時計を取り揃えるリベロが注目する新旧のレアモデルを紹介する連載コラム。第29回は、カルティエのエレガンスと革新性が融合した「タンク サントレ」を紹介する。

カルティエ 「タンク サントレ」

1921年に登場したカルティエ「タンク サントレ」は、カルティエ「タンク」コレクション初の派生モデルであり、後に「タンク アメリカン」へと発展したコレクションである。「サントレ」はその名の通り、ケースを縦長に引き伸ばしたデザインであり、手首に沿うよう美しいカーブを描くことから、フランス語で「湾曲」を意味する「サントレ」の名が付けられた。これはカルティエならではのエレガンスと革新性が融合したデザインであるといえる。

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• Cartier
  タンクサントレ
  2017年発売　タンク100周年記念モデル
  Ref.WHTA0009
  プラチナ製
  46.3mmx23mm 厚さ：7.96mm
  アリゲーターストラップ WG製Dバックル
  Cal.9917MC (手巻き)
  世界100本限定 商品の詳細はこちら≫

「タンク サントレ」唯一のスケルトンモデル

2017年、カルティエは「タンク」ウォッチの100周年を記念し、「タンク サントレ スケルトン」を新たに発表した。コレクションの100年を超える歴史において幾度かリバイバルモデルが登場しているが、本モデルはコレクション唯一（2024年10月現在）のスケルトン仕様であり、伝統を引き継ぐケースデザインに現代的かつ高度な技術を取り入れた特別なモデルである。

わずか250本の為に開発された美しいキャリバー

発表時には、プラチナおよびピンクゴールド製がそれぞれ100本、またそれぞれにダイヤモンドがセットされたモデルが25本ずつ、計250本が限定で販売された。ケースサイズは46.3mm × 23mm × 7.96mmであり、ケースに合わせて文字盤を兼ねた地板も湾曲している。手巻き式の自社製キャリバーを見て取れるように、ケースの両面がサファイアクリスタルでスケルトン化され、時の動きを表から楽しめるように設計されている。

Cal.9917 MCは、パワーバレルやギアトレイン、エスケープメントが着用者に見えるよう配置され、わずかに湾曲したプロファイルがケースに美しく収まっている。「タンク サントレ スケルトン」は、クラシックな美しさとモダンなアート性を兼ね備えた、カルティエならではの時を超えた傑作となった。この歴史的なモデルが市場で価値を上げていることは言うまでもない。