De Bethune（ドゥ・ベトゥーン）という時の創造主

ヴィンテージから現行モデルまで幅広い時計を取り揃えるリベロが注目する新旧のレアモデルを紹介する連載コラム。第32回は、ドゥ・ベトゥーン「DB28」を紹介する。

2002年にスイスでデヴィッド・ザネッタ氏と、デニス・フラジョレ氏によって創業したDe Bethune（ドゥ・ベトゥーン）は、「21世紀の時計作り」をモットーに掲げ、企画から生産までを一貫して手がけるインディペンデントの時計ブランドである。設立からわずか四半世紀足らずで、いくつもの自社製キャリバーを開発し、いくつもの技術に於ける特許を取得して、過去の偉人と呼ばれたウォッチメーカーたちの想像をも超える時計をいくつも生み出し続けている。そこには生産量を増やすことよりも、より優れた時計を創造することを重視し、伝統と歴史への敬意を払いつつ、De Bethune独自の理念と美学となって今に表現を示している。

「DB28」という時を刻むアート

2010年に発表された「DB28」は、2011年開催のGPHG（ジュネーブウォッチメイキンググランプリ）の最優秀賞である”金の針賞”を獲得した。

その時の評価は以下のような高評価だった。（翻訳一部抜粋）
「GPHG の国際審査員は、2011 年 11 月 19 日土曜日、ジュネーブのグラン テアトルで、ジュネーブ当局と時計製造業界の1,500名の著名人が出席する中、ドゥ ベトゥーンのモデル DB28で年間最優秀ガードタイムに贈られる最高賞「l'Aiguille d'Or」を受賞した時計職人のプロで構成されています。球形の月、ブルー スチール、シリコン/パラジウム テンプ、トリプル パラシュート ショックアブソーバー システム、「フローティング ラグ」… ドゥ ベトゥーンは、そのクラシックを再考し、そのアイデンティティ コードを再主張しています。DB28は、ハウスの特徴的なスタイルの特徴を備え、時計製造の芸術に対する断固とした前衛的なビジョンを伝える、はっきりと識別できる時計です。完璧さと美しさの追求は、この純粋なスタイルの卓越した時計の背後にいる職人、デビッド ザネッタとデニス フラジョレの作品の原動力であり、その緊張したラインとスリムなケースは、ドゥ ベトゥーンの時計製造技術の現代的な表現の紛れもない特徴です。」

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• ドゥ・ベトゥーン
  DB28
  型番：DB28TIS8C6PN
  素材：チタン
  ケース径：約42.6mm
  ムーブメント：手巻き 商品の詳細はこちら≫

DB28の外観の特徴は、ポケットウォッチから着想を得た42.6mmケースにある。リューズは12時位置に配置され、軽量なグレード5チタンにポリッシュ仕上げが施されている。さらに、3時と9時位置で固定され、バネで支えられた「フローティングラグ」を採用しており、手首のサイズやさまざまな動きに応じてフレキシブルに稼働する。グレード5チタン製のケースとの組み合わせにより、極めて優れた装着感を実現している。

ダイヤルの中央にはデルタ型のメインプレートが配置され、6時位置には同社のアイコン的存在である、122年間調整不要の「3Dムーンフェイズ」を備える。手巻き式のキャリバーDB 2115は、「自動調整ツインバレル」や「トリプル・パラシュート耐衝撃吸収機構」など、De Bethuneならではの技術が盛り込まれたムーブメントである。そして、ソリッドバックにはパワーリザーブインジケーターが組み込まれている。DB28は、最先端の技術を駆使した高機能なタイムピースであり、芸術性を兼ね備えた一本である。この時計を手にすると、同じ24時間が豊かに感じるであろう。