ロレックスの時計には「リファレンスナンバー（型番）」が割り当てられています。これはモデルの種類、素材、ベゼルタイプ、ブレスレット仕様などを数桁の数字で表した識別番号です。

型番は主に時計の12時方向、ラグの裏側や保証書などに記載されており、その桁数や並びから多くの情報を読み取ることができます。

ロレックスの型番（リファレンスナンバー）は、時計本体の12時側のラグ部分に刻印されています。

ブレスレットを取り外すことで確認できるようになっており、型番を知ることでモデルの種類や年代の傾向をある程度把握することができます。

▲ 型番はケースの12時側に刻印されています（ブレスレットを外して確認）。

現在のロレックスでも、型番の刻印は変わらず12時側にあります。モデルチェンジや時代が変わっても、この刻印位置は共通しています。

▲ 現行モデルでも型番は12時側に刻印されています。

ロレックスの型番（リファレンスナンバー）は、桁数によって製造時期や仕様の傾向が異なります。基本的に以下のように分類されます。

• 4桁型番：1960年代〜1980年代のヴィンテージモデル
• 5桁型番：1980年代後半〜2000年代前半の旧型モデル
• 6桁型番：2000年代後半〜現行モデル。モダンな仕様

◆ 4桁型番（例：1680、1016 など）

主に1960〜1980年代のモデルで、シンプルかつクラシカルな設計が特徴です。プラスチック風防やリベットブレス、トリチウム夜光など、今では見られないヴィンテージならではの魅力があります。

▲ 4桁型番のヴィンテージロレックス（例：Ref.1680）

◆ 5桁型番（例：16610、14060 など）

1980年代後半から2000年代にかけて使われた形式で、サファイア風防やソリッドブレスレットなどが特徴。クラシックさと実用性のバランスが取れた人気世代です。

▲ 5桁型番のロレックス（例：Ref.16610）

◆ 6桁型番（例：126610、116500 など）

現行のモデルに使われている型番で、セラミックベゼル・クロマライト夜光・剛性の高いブレスレットなど、機能・耐久性の両面で進化しています。

▲ 6桁型番のロレックス（例：Ref.126610LN）

▲ たとえば、型番が 「126610」 であれば、この「1266」という数字部分で「サブマリーナー」と分かります。
このように、冒頭の数字にはモデルを示す法則が隠されています。

モデルナンバーを知ることで、時計のシリーズや系統がすぐにわかるので、型番を読み解く際の第一歩になります。

ロレックスの型番に含まれる数字の中には、使用されているベゼルの素材や形状を示すものがあります。
スポーツ系では「0」、デイトジャストでは「3」、ダイバーズモデルでは「6」など、一定の傾向が見られます。

この数字によって、ポリッシュベゼル・タキメーターベゼル・フルーテッドベゼル・回転ベゼルなど、どのようなデザインが使われているかを推測する手がかりになります。

この数字の意味には一定のパターンがありますが、すべてのモデルに当てはまるとは限りません。
限定仕様や一部例外では異なる数字が使われている場合もありますので、参考情報としてご覧ください。

※個体差や仕様変更により、表の分類と一致しないケースもございます。

ロレックスの型番の最後に使われる数字には、ケース素材を表す役割があります。
代表例として、「0」はステンレススチール、「3」はSS×イエローゴールド、「6」はプラチナなどが挙げられます。

数字ごとのパターンを覚えておくと、見た目や素材構成を把握する際に役立ちます。

ロレックスの型番には、末尾2～3文字のアルファベットが使われることがあり、これらは装飾やベゼルのバリエーションを示すものです。

特に宝飾モデルでは、ダイヤモンド・ルビー・サファイアなど、使われている宝石の種類やインデックスの仕様がこの英字により識別されます。

ただし、すべての型番に英字が付与されているわけではありません。また、一部スポーツモデルでは「ベゼルの色」を表す記号として使用されていることもあります。

たとえば「サブマリーナ」の場合、LN（黒ベゼル）・LV（緑ベゼル）・LB（青ベゼル）といった具合に、デザインの違いを英字で表しています。

※古いモデルでは、そもそも末尾に英字が存在しないケースも多くあります。

ロレックスの型番は、4桁・5桁・6桁の数字と、必要に応じてアルファベットを組み合わせて構成されています。

この数字と文字の並びは、単なる品番ではなく、モデルの種類・ベゼル素材・ケース素材・装飾仕様など、ロレックスの仕様を読み解く“鍵”となる情報が詰まっています。

特に6桁モデルでは、前方の数字でモデル名やシリーズが分かり、後半の数字でベゼル・ケース素材の違いが見えてくるため、時計選びや買取・査定にも役立つ知識です。

また、末尾の英字がつくモデルでは、宝飾仕様（ダイヤ・サファイアなど）やベゼルカラーを示している場合もあり、細かい個体差を把握するヒントになります。

ロレックスの型番は、慣れてくると「見ただけでモデルが分かる」ほどに規則的です。購入や査定、コレクションの際にも強い武器になりますので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。

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